トンビが生むもの

新江ノ島水族館に行ってきました。

とってもいいお天気で、気温は寒いですが、江ノ島の浜辺の日向はポカポカしていて、海にはサーフィンをする人がたくさん浮いていました。

深海にカップ麺の容器を沈めると、圧力でミニチュアみたいな容器になるという展示が昔からありますが、うちの子が雑誌で見つけて、それだけ見たいと言うので、わざわざ行きました。その辺は省略します。

 

見終わって水族館を出ると、右手に海と浜が広がっています。天気が良かったので、見てから帰ろうと思いました。うちの子が砂を触りに行いく間、空にはくるくるトンビがたくさん飛んでいました。そんな風景にぼーっと立っていました。

隣に水族館からアイスを買って出てきた2人のおじさんが海を見に出てきていました。

いきなりトンビがおじさんのアイスに鋭くダイブしてきて、木っ端微塵にアイスを吹き飛ばしました。アイスは無残にも砂浜にバシャーっと飛び散りました。粉々のアイスにたくさんのトンビが群がります。アイスをついばむトンビたち。一瞬でアイスは消えました。

「買ってからまだ何も食べてないよー」
おじさんが言ってました。
手にはアイスのコーンを包む紙の部分が残っていました。

アイスのついたコーンの欠片を嘴にくわえ、トンビたちはまた水族館の屋根のあたりの空を旋回していました。

おわり。